矯正

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RAMPA装置での治療 ランパ治療

約 3 分

上顎の成長方向は前下方です。


MPA.jpg


ですから、従来の矯正治療で使われる上顎前方牽引装置は、
口の中の装置につけられたフックにゴムをかけ、前下方に牽引するものです。


しかし、前方成長不足の上顎は、正常な成長をしている顎より後下方に位置してます。
ですから良い位置に誘導するならば引く方向は前上方です。


前方成長イメージ2





従来の歯列矯正としての上顎前方牽引装置の種類
MPA.jpg
カラーアトラスハンドブック矯正歯科 クインテッセンス出版株式会社 より


MPA.jpg
口の中から直接ゴムで引いています



従来の装置では口腔内装置にフックがつく設計の為、上唇に干渉し前上方には引けません。


そこで、上顎を前上方に引くことが可能な装置として開発されたのがRAMPA(ランパ)装置です。
日本、韓国、アメリカで特許を取得しているそうです
より良い治療ができるよう、細部が日々改良されて進化しています。


RAMPA装置
RAMPA装置のひとつです。


フェイスマスクとバンド、口腔内装置(接着固定)、着脱可能なアクティブボウ(口から出ているワイヤー。ゴムをかける部分)からなります。

RAMPA装置


RAMPA装置


フェイスマスクは患者さんのお顔に合わせて調整します。口腔内装置も患者さん毎のお口の状態に合わせて作ります。また、治療の途中でも随時調整していきます。
この装置は頭と頬をアンカー(力をかけるときの固定)とするので、下顎に対する反作用(下顎を後方に押す力)がありません。


ランパ装置での治療例です。2ヶ月の使用で、上顎の幅と前後径が拡大しています。


RAMPA治療例


上の図のような、歯列の拡大だけであれば、従来の歯列矯正の考え方の装置でも達成可能です。

RAMPAは上顎の位置を三次元的に改善できる装置なので、拡大しながらさらに上顎全体を前上方に誘導しています。


RAMPA治療例の顔貌


1回のランパで、治療前に比べて、横顔の鼻から上唇にかけてが明らかに前上方に成長しています。このようなRAMPA装置とバイオブロック装置を用いた顎顔面口腔育成治療で治療していくことで咽頭部が広がり、呼吸が改善します。



RAMPA装置の6つのゴム

上顎を上に牽引するにも、前を強くしたり、後ろを強くするなどコントロールできます。

このように、RAMPAは6つのゴムで牽引方向や力も細かく設定できる精密なつくりの装置です。

RAMPA装置の6つのゴム2


小学校低学年で寝る時も含め毎日12時間以上、高学年で15時間以上装着し、口腔内装置のネジを巻くことで、
上顎を前上方に成長させることができます。1サイクル3カ月ぐらい続けます。
また、RAMPA装置だけでは良い咬み合わせと筋機能をつくれないので、バイオブロック装置も使います。


前方成長治療:ランパセラピーに基づいた顎顔面口腔育成治療もご覧ください。


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